今年もホタルの季節です。
例年、6月から7月になると
当館の敷地内を流れる川にホタルが現れ
夕暮れから夜9時頃にかけて
ふわふわと夜空に舞う幻想的な灯りが楽しめます。
ホタルは発光することによって、
仲間に自分の居場所を知らせるなどの
コミュニケーションをとっているそうです。
実は夜、光りながら飛んでいる
ホタルのほとんどはオス。
もともとホタルの飛行は求愛行動。
メスは草や木の葉の中で小さく光りながら
オスのプロポーズをじっと待っています。
全世界に2000種類以上もいるとされる
ホタルはそのほとんどが光らない種で、
日本国内で確認されている約40種類のうち
よく光るのはせいぜい10種類ほど。
中でも有名なのがゲンジボタル、
ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類。
ゲンジボタルとヘイケボタルにいたっては
卵のときから成虫になるまで
一生を通じて光ることができる
とても神秘的な生きものです。
光り方の違いやホタルの一生を知ると
この季節のホタル鑑賞も
少し感慨深いものになるかもしれません。
静かな夏の始まりを告げる
ホタルの舞をどうぞ
ゆったりとお楽しみくださいませ。