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「花巻」の地名の由来

このところ続いた暖かさで、
花巻市街地の桜の開花も一気に進みました。

ここ台温泉界隈は市街地より開花時期が1週間程遅く、
かつ場所によっても開花のタイミングが異なるため、
本番はまさにこれから。
花巻全体では、お花見がかなり長く楽しめます。

満開から桜吹雪へと続くこれからの時季の花巻は
文字通り、花の季節です。

「花巻」は中世、鳥谷ケ崎(とりやがさき)と呼ばれ、
今から430年程前の1591(天正19)年、城の大改修とともに
この地を治めた南部氏により「花巻」の名に改称されました。

この名前の由来には、

1. 「花の牧」と呼ばれる名馬を産する牧場あったこと
2. 北上川の水面で渦を巻く桜の花の美しい光景から
3. アイヌ語で川下に広がった土地「パナ」を意味
4. 川が合流する三角州「端 (はな)牧」の意味

など、さまざまな説があります。

どの説もその真偽は定かではありませんが、
例年、この季節にあちこちで目を楽しませてくれる
水面を彩る桜の花びらの姿は、
春と花巻のつながりを感じさせてくれます。

 

ちなみに、散った花びらが水面で寄り集まり、
一団となって流れていくさまは「花筏 はないかだ」と呼ばれ、
春の季語にもなっています。

樹上で咲く花だけでなく、
散った花びらの姿を風雅な名で賛美し
最後まで愉しむその感性は
まさに日本的なものの見方かもしれません。

桜とのご縁をいただく「花巻」で、
風に乗り、水を旅する花たちとふれあう
春の一日をどうぞ、ゆったりと過ごしてみてください。

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